梅雨空だ。

雨がちな天候の時は、タバコを吸うのが億劫になる。我が家は室内禁煙のため、外に出て吸わないといけないからだ。じゃあタバコをやめれば?とよく言われるが、そーもいかない。なぜなら、コイツが小生にもたらしてくれる一時的な至福の瞬間を、非力な一人間では如何ともし難い雨という状況に直面する事で、喫煙行為それ自体を辞めてしまうのは、状況に負けている、あるいはそこから逃げているのと同じであると思うからだ。また代替物をもってしてもタバコと同じ効果は得難い事からである。吸いにくいからこそ喜びが倍増される、そして、自分は今まさにこの困難な局面を打開するため最大限の努力をしているという意識、これらが小生を禁煙から遠ざける要因となっているのだが、一方で、近頃下降気味なモチベーションを何とか保つための手段のように思われる。雨に打たれながら火が消えないようにガードしつつ、3分以内で1本を吸い終えるという荒行を繰り返すことで得られるのはこういった満足感のみならず、おかしなテクニックと、ずぶ濡れになった靴と冬用のジャンパー・・・。このクリーニング代はどこから捻出すればいいのだろうか・・・。